名探偵・法月綸太郎の生みの親の著者が挑んだ、初めてのミステリー評論集。実作者としての経験と豊富な知識に裏打ちされて、中上健次からジェイムズ・エルロイまでを自在に論じた本書は、ミステリーの枠を超えた優れた文芸評論になっている。親本刊行後に発表
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Japanese Pages 249 Year 2002
Table of contents :
• Cover
• 目次
• 謎解きが終ったら
o まえがき
o Ⅰ 安全ネットを突き破って
誰が浜村龍造を殺そうとかまうものか
• 1
• 2
• 3
フーダニット・サバイバル 194x
フェアプレイの陥穽
• 1 「構成力」
• 2 「ファルス」
• 3 「人間」
• 4 「関係」
o Ⅱ 楽園のこちら側〈国内編〉
天然カー
ネバー・セイ、ネバー・アゲイン
復活への、俺の予約を取り消してくれ
• 1
• 2
• 3
• 4
• 5
座敷童子のいる「館」
現代ミステリーの粋を集めたこのシリーズが、本格ビッグバンのはじまりだった
ぐりーん・れくいえむ
謎解きが終ったら
奥泉光について私が知っている二、三の事柄
• 1 虚構の植物学
• 2 起源を切断する「吾輩」の跳躍
• 3 大いなる「歴史」の韜晦
o Ⅲ イエスタデイ&トゥデイ〈海外編〉
「贋作ホームズ百周年」を祝う
植民地は女である
デクスターを擁護する
セイヤーズを解剖する
• 1
• 2
• 3
• 4
ニコラス・ブレイクを読む若い人たちのために
• 1 「イギリス新本格派」の巨匠
• 2 詩と悲劇
• 3 ナイジェル・ストレンジウェイズ
• 4 『殺しにいたるメモ』
エルロイを漂白する
驚きと感謝をこめて
文庫版あとがき
• 参考文献
o 初出一覧
o 法月綸太郎著作リスト
o 奥付