Source: http://www.wwq.jp/p/kaihoocontents.html http://www.wwq.jp/p/kaihopdf/kaiho4.pdf 第4号 (2004年12月31日) 藤井和雄 「言霊」ぬ助き
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Central Okinawan Pages 7 Year 2004
沖縄語を話す会会報 第4号 2004年12月31日発行 会長 城間 朝昌 事務局(編集室) 〒215-0031 川崎市麻生区栗平2丁目2番9−303 [email protected] 國吉 眞正
2004年12月4日 おきなわ ご
はな
かい
ちち
忘年会「フィナーレはかちゃーしー」 た けーんあち
びんちょー
い
しながわ
おーさき
「沖縄語を話す会」 月に二 回 集ま ぬ勉 強 会、品川ぬ大崎
ことだま
たし
とーちょー
うちなー
くにうちなー
・ 『言霊』ぬ助きーる国沖縄--------------------藤井和雄 ちゅ
ちゃー
・東 京 ぬ沖縄ん人ぬ 達 たましぇ
うちなー
ちゅ
---------------------上里一雄
しー
・ 魂 ー沖縄ん人(4)------------------------新垣清松 じ
む きょく
・事務 局 から
染料インクを使用しています。水濡れにより、変色したり印字がにじみますのでご注意ください。
ことだま
たし
くにうちなー
ひろしまなまり な
『言霊』ぬ助きーる国沖縄 藤井和雄(横浜市) まが
わ
ちゃー
く ば な
いる
ちゅ
ー広島 訛 成たいズーズー言葉成たいっし、色んな人
はなし ち
ちゃー
く ば
な
ぬ 達 らとーいびーたく「ジプシー言葉」成
我んねー 孫 ぬ 達 んかいーりきさる 話 聞かち たぬ
ー
楽しどーいびーん。
胴なーや本 当ぬ言葉ー時々 解らん成いる事んあい
わ
なな
くに
うちなー
く ば
きょーつー ご
な
はなし
ばー
く ば
うち
う
い
ば
な
うちなー
くまもと
ひろしまべん
ーだ ま
ふんとー
うちなーぐち
く
むん
じま
ゆ
ま
きょーつー ご
まが
たー
ち
かんげ
ちゅーがくさんにん
うちなー
お じー
うる
わ
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あかがーら
がくしゃ
やー
ね
な
うっ
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か ぐ しま
たー
うちなー
ち じゅー あちね
い
ば
じま
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ちむ くくる
ゆ
かんげ
ー」ん言しがあいびーん。あんすく良ー 考 ーい わ
なー
ちむくくる
うむ
ねー、我ん肝 心 なかいあしぇー、那覇やん思や
孫 成とーいびーん。 か ぐ しまく ば ちか
ちゅさふか
びーん。
家んじぇーじゅん鹿児島言葉使一足外んかい出じ
んかし
し
に ちゅーしー な
むるうちなーぐちちか
でん さ
あっ
じ ぶん
なーだか
わったーまち や
やー
なー
ふじ い
ご ふくてんまえ
てい
る我達町屋ぬ屋ん名取「藤井呉服店前」ん言る停
ちゃー
ー諸沖縄口使とーいびーたん。またーかぬ 達 とー
りゅーしょ
なま
くしっ
ちょ
留 所ぬあいびーたしが、今ーうんな事知ちょーる人
から いも ふ つー ご
鹿児島 言葉まんちゃーぬ「唐 芋普通語」 、うりから くまもとく ば ちか
なー
昔 、那覇んかい電車ぬ歩ちょーたる時分、名高さ
れー幼稚園から二 中 生成いるま、うーまく同士と
あと
なー
く ば
そ
ちゅ
まが な
か ぐ しま く ば
まち
うぬ場所ーあらん胴なー肝 心 なかいあんどーや
初み寄 留 人っし行じゃる寄 留 商 ーん人 ぬ
やー
くる
誰がなが言ちゃる言葉なかい「生まり島ん言しぇー、
ーん。我んねー生ー立ちぇー鹿児島から沖縄んかい ち じゅー にん
はる
んかしぇ
いびーさ。
やし
た
か
「おもろまち」ん言る町ぬ名まあじゃまとー
「ハッハッハッ!、明かしーねーー易むん」やいび
むる
赤 瓦 ぬ屋ん無ーん成、昔 ー原やたる 所 んかい
先生だねー」んち 驚 ち、我んねー嬉ささびーん。
わ
けー
毎年一 回 ー沖縄んかい帰やびーしが、諸う変わ
みー
ちゃー
しんしー
うち
じま
うむ
言びたく 孫 ぬ 達 や「へー、御爺は、大事!学者
やま
わらび
なー
めーにんちゅけーの
今使とーる『 共 通語』 。二ち三ちぬ『ドイッチ』 」ん
よー ち えん
ー
かんげ
く
べん
はじ
ー
ー
暮らちゃる那覇やん思やびーん。
。また『ブロークンイングリッシュ』 。 『ズーズー弁』
く
ーん。良ー 考 ーいねー 童 そーいにから 中 学三年ま
とーほく ち ほー
いびーんやー)ん言る事ぬ物やん。東北地方ぬ
なまちか
なげ
とーちょー
本当ぬ生まり島ー何処やがんち 考 ーいる時んあいび
ん言る『広島弁』 。くれー沖縄口っしぇー(・・や
ぐ しま
さびたく、うぬ 間 何処ぬ胴なー生まり島やがやー、
むん
“ジャケンノー” やしが)ん言る事ぬ物やん。
か
沖縄出じから熊本、鹿児島、東 京 んじ長ー暮ら
うちなーぐち
く
うむ
んすか威張てー成らん思とーいびーん。
ン”ん言る『熊本弁』 。くれー沖縄口っしぇー(・・
たー
はなし
からいも ふ つー ご
くまもとべん
けー
ん 話 しゆーすんち、なやがとーいびーしが、あ
い“グヮンドー”ん言る『唐芋普通語』 。 “バッテ
く
えー
縄大和口』 。うりから 話 する場に言葉ぬ終わいんか
な
やいびーしが、相手にゆてーイントネーション変誰
先じ沖縄ぬ言葉 共 通語ぬチャンポン成とーる『沖 なー や ま ぐち
ちち わか
く ば
びーん。
く ば し
「我んねーやー、七ちぬ国ぬ言葉知っちょーんどー。 ま
ふん とー
ーめんそーらん。
かいぐんくれちんぐみ
んかし
大和んかい移後ー熊本言葉使、海軍呉鎮組て
にしんだー
わか
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昔 あながちさる西平小すーじん、なー解らん成とー
1
いびーん。 く
うっ
ぐるかんげ
く ば
く
此ぬ頃 考 ーいる事やいびーしが、言葉なかえーる
ちから む
ことだま
とーちょー
ことだま
みじら
ちから
はじ
に じゅーさんにん
な
うちなー
ち
かた
しが、沖縄から出じめんそー来ゃるしーじゃ方
しやわ
ん。沖縄口ん「言霊」ん言る 珍 しー 力 っし 幸 し ぐ う たび
く
さ東 京 んじ暮らち二 十 三年びけーん成いびー
く
ましー 力 持っちょーん言る「言霊」ぬ事やいびー うちなーぐち
く
たん。くれー嬉さる事やいびーさ。
けんきゅーい
どーそーい
げんじんい
研 究 会、うりから同窓会、県人会そーなむぬんか
うちなーぐちちか
事御賜びみしぇーる筈やいびーく、沖縄口使らな
い
うふ
な
い出じ行ちゅしん多く成いびたん。
うむ
やーん思とーいびーん。 ぐ
ら
い
ー
よー し
あまくまんじ開かっとーる会ぬ様子、い小うんぬ
ぶ りー
うふむにーばかーじっし御無礼さびたん。
きやびら。 ま
じぇいあーるこくぶん じ えき
こーみんん
すば
先じぇー、J R 国分寺駅ぬ側んかいある公民館 ら
めーちちちゅけーんにちよー び
や え やまぶん か
毎月一 回 日曜日に開かっとーる「八重山文化 る ま
けんきゅーかい
とーちょー
うちなー
なま
うちなー
ちゅ
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東 京 ぬ沖縄ん人ぬ 達 上里一雄(杉並区) ゆた
やま
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いんしょくぎょーかい
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じぇい あーる おー さき えき
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おきなわ ご
はな
かい
わ
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ぼーねんかい
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ちむ
ちょーみー
ゐなぐ
ちゃー
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しま
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じぇいあーるしな の まちえき
ちんぴん
おきなわ
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おきなわりょー り
ち
うちなー
わじゃ む
ちゅ
ちゃー
す
こうえんかい
こんしんかい
「講演会・懇親会」ぬあいびーん。
しー よー
多 く出じ来ょーいびーん。また沖縄ぬ仕 様っし ぬ
いる
ぬ会ぬあ、色んな 技 持っちょーる人ぬ 達 が揃り
東 京 てー、此ぬ頃ー「沖縄 料 理」ぬあったに
あー むい
く
また J R 信濃町駅ぬ近辺じぇー「沖縄クラブ」
く ば
ぐろ
ばー
む
んあたいぬ肝要な言葉ぬあいびーん。 く
い
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ー持っち弾ちゃいする事んあいびーん。
ゆ
んぷるー」 、 「三線」 、 「いさー」んでー、読みゆーさ
とーちょー
なつ
とーかち御祝ーさびーる場ぬあ、まるけーてーギタ
ー兵隊ぬ満どーる島」 、 「泡盛」 、 「ごーやー」 、 「ちゃ
かんぬー
うたげ
かぇー出じとーいびーん。 「夏の 宴 」ぬ会んじぇー
しま
、 「長 命 ぬ 女 ぬ 達 ぬ満どーる島」 、 「アメリカ 島」 まん
なつ
あんすかさびらんしが、 「忘年会」「夏の 宴 」ん
「青さる海天」 、うりから「肝んやーやー成いる
ちゅく
びんちょー
「沖縄語を話す会」ぬあいびーん。我んねー勉 強 や
ーる様子やいびーん。
い じょー
すば
また J R 大 崎 駅ぬ側んかいある会 場 てー
ん優りとーる人ぬ 達 ぬ 技 ー、あったに出じ来ょ
うほー
い ちん
く成いびーん。
芸能、うりから飲 食 業 界んじぇー間違ーや無ーら
ーたい
ぐ い
ゃい反ちゃいっし、色々ぬ意見ぬ出じちびらーし
書物出じゃすしびけーのーあいびらん、テレビ、音楽、
しま
か がいじゅぎょー
ち酒出じさーふーふーっし、遠慮ーさん如言ち
じん名ぬ通とーいびーん。
おー
こーえん
ぬあいびーん。うぬ後ー場所変ー「課外授 業 」ん
ま ー
今ー、沖縄や宜さん悪さん大和てー何処ん なー
さん じ かん
研 究 会」やいびーしが、くれー昼間ー3時間ぬ講演
い
ぼーねんかえ
ぎん ざ
くぬ会ぬ「忘年会」ー銀座ぬレストランさびー
ぐ な
作 てーる泡 盛んあまくま飲まりーる如成いび
い
う
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ん。会ぬ終わいまんぐる、ベートーベンぬ「 喜 びの 2
うた
きょく
うちなー
ふー
か し ち
うむ
るまさ思とーいびーさ。
歌」ぬ 曲 んかい沖縄ぬ「かじゃ風」ぬ歌詞付き いちょー
うた
はね
う
わ
会 長 が歌華ーかち終わやびーん。 い
わ
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うち
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我んねーじぬ会んじん歳ぬ番ー若さる内んかい入っ はちじゅーー
かた
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おきなわりょー り
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しまぐみ ない ち ぐみ むちぐみ
い
やま
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あちね
くーが
かちゅーぶし
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うりから 卵 、 鰹 節、まー 油 、メリケン粉、ケロ
しんぼくい
はんぶの
なかー
あー し
ち 商 ーそーみしぇーびーたん。島米、 内地米、餅米、
むん う
ゆれー終わ後ーゆんたくんたくっし親睦会そー ちゃー
ばまー
うぬ時分、叔母や泡瀬ぬ中通いんかい町屋小出じゃ
あいびーん。くれー、ゆれー小する会やいびーしが、 あと
わ
んねー愛ささっとーいびーたん。
店」ぬあ、まんじぇー「四水会」ん言る会ぬ
う
ぐうむ
かな
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わらび
ばまーうや
わか
うりから J R 新橋駅ぬ側んじぇー「沖縄 料 理 てん
やっけー な
ーく、若さる叔母親ぬ如思とーいびーたん。また我
しぇー二十歳まんぐるぬ人ぬ 達 が揃りやびーん。 じぇいあーるしんばしえき
わ
んねー年寄ぬ厄介成とーいびーたん。 童 やいびーて
ちょーいびーしが、八 十 超ゆるしーじゃ方から若さ は た ち
うや
我ん親ーペルーんかい行じょーいびーてーく、我
シンそーな物売とーみしぇーびーたん。
ちゅ
たー
う
た い
じゅ
たー
いびーん。しんかぬ 達 ぬ半分ー大和ん人やいびーん。 またミシン二ち置ちき、二人ぬみー達が 動 かち い
ぼーねんかえ
うんどーい
はくぎんだい
くぬ会ぬ「忘年会」ー白銀台さびたん。 うちなー
はな
とーちょー
うみ
うち
ち
なちぇ
御 客 ーかーまあぎからん来ゃーびーく、 夏 ー冷
ちぇ
う なかー
はんじょー
う ちゃこ
沖縄から離りとーる東 京 、思んちゃきらん『沖
なー
はちまきのー
運動会ぬ鉢巻縫たいっし繁 昌 そーいびーたん。
みじー
ふよ
あち
う ちゃ
縄』御 仲 さがちー、 時 ーよーんなーよーんなーし
じゅる水小出じゃち、冬ー熱こーこー御茶うさぎ
りやびーん。
あちね
はなしー
なち
あち
ち
商 ーぬ 話 小そーみしぇーびーたん。夏ぬ暑さる時 う ちゃく
あち
に御 客 ぬ「おばさん、あんし暑さいびーるやー」ん
ばまー
うちなー
言びたく、叔母や「あんしぇー、沖縄やるむん たましぇ
うちなー
ちゅ
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魂 ー沖縄ん人(4) じゃ
じゅーち に じゅーはちにち
めーにちあち
新垣清松(横浜市) わ
ゐなぐうや
ばまーちも
うっと
去 る 十 月二 十 八日に我ん 女 親ぬ 妹 ーまーし うちなー
く
い
毎日暑さある」ん、あん言みしぇーびーたん。 叔母肝ーちゃーさーじゃーそーいびーたさ。
でん わ
あ
みしぇーびーたん。沖縄からうぬ事にちー電話ぬ
ち
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わ
く
あいび、我んねーうふんもーいっし、っちーゆ
なだ う
ひゃーく にー な
わか
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ち
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ゐなぐ
かちゅーぶし む
ちむゆた
なか
なだ
っちゅ
しぇーびーたん。なー、肝宜さる 人 やいびーたん。
ばまー
わ
叔母覚出じゃち、飛行機ぬ中ん涙ー止みららん、 なだ
じの
むさ。 」ん言び、隣 ぬ 女 んかい 鰹 節持たしみ
歳 ー 百 二成とーみしぇーびーたん。若さる時ぬ ばまーうび
あがりじょー
ぬあんまーんかい此りうさぎれー、銭ー何時やんし
っちー涙落さびたん。 しぇ
に
或る時、 「いっ達 隣 ぬ寝んとーみしぇーる 東 門
すの
うむ
し わ
我んねー叔母や損ーさんがやーん思心配そーい びーたさ。
ち
うっさぬ涙ー何処から湧ち来ゅーがやーんち、いち
む
あちね
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いくさゆー
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夫持っちから 商 ーん広み、戦 世ん終わ、世果 3
ふー な
とみむら しょー じ
い さ な
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や ま ゆー な
とみむら しょー じ
かんづみ あちね
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やいびーたん。
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うぬ缶詰ぬ名やチューリップん言びーしが、かー
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ん。沖縄ん人ぬ噛み易さる如味小付きてーいびーく うちなー
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しば い ちゅく
うちなーぐち
かんげ
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稽古そーち呉みそーりよーさい。
ちか
プ缶詰ー良ー使ーっとーいびーさ。 くねーだ
し あ
口っし芝居 作 たい、また沖縄口っしスピーチ 考 ー
、沖縄ん人ぬすみ物んかいんうぬチューリッ ゆ
な
七月まんぐる 「夏の 宴 」 ぬあいびーく、 今から沖縄
ぐあじー ち
やっ
た
、ー「忘年会」成いびたん。年明きやーのー、
まデンマークん言る国から 多 く持っち来ゃーびー うちなー
む
終わいねー、皆さーに「かちゃーしー」っし盛い立
なー
いっぺー み ぐ
っし芝居さい、またフラダンスん飛んじ一杯見事
にっぽん いち
大和世成富村 商 事ぬ缶詰 商 ー物ー日本 一やい
かんづみ
うちなーぐち
ーち、にーでーびたん。歌歌たい、踊たい、沖縄口
びーさ。
かんづめ
うたうた
報成さく富村 商 事ん言るまぎ会社成とーい
んな
はなし
ち が
びんちょー
い
やーぬん皆さーに気掛き勉 強 っし行ちゃびら。
ふんとー
此間、テレビからうぬ 話 そーいびーてーく本当や
國吉(眞)
いびーさ。 ばまー
い さ
く じゅー あま
い ちょー
事務局から
叔母や九 十 余いまん会社ぬ会 長 そーみしぇ なー
さんじゅーにちぇ
だいてん じ
本年最後の第四号となりました。今回も大変貴重な 話題を寄せていただき、有難うございました。お陰様 で目標通り第四号を発行することができました。 最近ある会の席でうちなーぐちについて議論する 機会がありました。ある沖縄の方が方言を使っている のは教育レベルが低いと言う内容のことを発言して いましたが、明解な理由なしの発言でしたので情けな く思いました。 沖縄の言葉には、あるいは日本の各地域の方言も同 様だと思いますが、共通語にない豊かな表現を持って いると思います。従って共通語を補完しながら言葉の 素養を深め心豊かな表現ができるようにしたいと言 う立場を私は取っているのですが、皆さんは如何でし ょうか。
だ べ
ーたく、三 十 日 ー那覇ぬ大典寺ぬ荼毘ーう く
ー事やいびーたん。 ばまー
う かじ
わ
くー
じ ぶん
叔母ぬ御蔭っし、我んにんかぇー小さる時分から うちなー
たまし い
うむ
沖縄ぬ 魂 入っちゃん思とーやびーん。 いっぺー
おばさんさい!一杯にーでーびる。 **********∼*********** ぼーねんかい
「忘年会」
来年もたくさんの原稿をお待ちしております。 会員以外の方々もご興味がありましたら是非寄稿し てください。沖縄文字への変換は事務局で行います。 また原稿は趣旨を変えないで手直しをする場合があ りますので、ご理解を賜りますようお願いします。 そして大変恐縮ですが、原稿料はお支払いできません ので、会報を寄贈して薄謝に代えさせていただきます。
しわーしゆっ か
ぼーねんかえ
いっぺーはね
お問い合わせ 事務局 國吉 眞正 044−988−8065 FAX044−988−8065
う たび
師走四日ぬ「忘年会」ー、一杯華ーかち御賜みそ 4
第四号
ゆんたくんたく:むやみにしゃべるさま。べらべら。
語句の説明(沖縄語辞典、広辞苑による)
しんかぬ 達 :皆のもの。
ちゃー
はなし
うみ
ーりきさる 話 :面白い話。楽しい話。
思みんちゃきらん:思いがけぬ。意外な。
むん
う なかー
ぬ物:同じ物。
御 仲 さがちー:共有しながら。目上の人と共有する 場合などにいう。 よーんなー:ゆっくり。 しりゆん:おそくなる。時節が過ぎる。 まーすん:死ぬ。なくなる。 うふんもーい:びっくり仰天。飛び上がって驚くこ と。 っちーゆっちー:一日中。朝から晩まで。 うっさ:それだけ。それだけの数量。 いちるまさん:大変不思議である。
うっ
嬉さん:うれしい。 やし
ー易むん:容易なこと。やさしいもの。 し
うーまく同士:わんぱく友。 ーか:親戚。親類。 らゆん:つきあう。交際する。 なやがゆん:思い上がる。うぬぼれる。 じゃまゆん:うろたえる。とまどう。 あながちさん:なつかしい。 すーじ:小路。路地。横丁。
かな
愛さん:かわいい。愛らしい。 たー
みー達:ねえさん達。
ちから
るましー 力 :不思議な力。
かーま:遠方。遠く。 あぎ:陸。おか。 うさぎゆん:さし上げる。
う たび
御賜みしぇーん:賜る。下さる。
ちむ
「呉ゆん」の敬語。 「呉みしぇーん」 より丁寧。 うふむにー:ほら吹くこと。 ばかーじ:ばかり。語形は他に「ばかー、ばかーい、 ばかーん、びけー、びけーい、びけーじ、 びけーん、びかー、びかーい、びかーじ」 など多様な形で現れる。 あったに:にわかに。不意に。 ちむ
な
「肝んさーじゃー成ゆ さーじゃー:さっぱりと。 ん」 :心がさっぱりする。 むん
すみ物:朝飯。 く
うー事:大きな事。盛大な事。 はね
華ーかすん:にぎやかにする。
な
む
た
肝んやーやー成ゆん:心も静まる。また、ほっと安
盛い立ゆん:盛り上げる。
心する。 あまくま:あちこち。あちらこちら。
やーん:来年。 ち が
気掛きゆん:精出す。励む。
かた
しーじゃ方:年上の人たち。先輩たち。 ー
い小うんぬきやびら:少し申し上げましょう。 さーふーふー:ほろ酔いのさま。一杯機嫌のようす。 ちびらーさん:きびきびして気持ちよい。 あんすか:それほど。さほど。 う いゑ
とーかち御祝ー:八十八のお祝い。 。たま(に) 。 まるけー:まれ(に) まんぐる:ころ。おおよそその時を示す。 ゆれー:無尽講。頼母子講。 「むえー」ともいう。 5
沖縄文字一覧と用例 赤い字はこの号で使った字です [tu]
と[to] [du]
ど[do] [ti]
て[te] [di]
で[de] [kwa]
か[ka] [gwa]
が[ga] [kwi]
き[ki] [gwi]
ぎ[gi] [kwe]
け[ke] [gwe]
げ[ge] [hwa]
は[ha] [hwi]
ひ[hi]
い(鳥) 、う
[hwe]
(音) 、みー (夫婦)
へ[he]
とーふ(豆腐) 、とーばる(桃原) し(友人) 、や
(宿) 、
[?ja]*
ー(自分)
どーぐ(道具) 、まんどーん(たくさんある) ーち(一つ) 、
ーだ(太陽) 、
[?ju]*
ん(空)
ゆ[‘ju]
てーく(太鼓) 、てーしち(大切) ふ (筆) 、ぬー
ー(喉) 、
きやー(秀才)
[?wa]*
っちー(ごちそう)
わ[‘wa]
かじ(風) 、かんない(雷) 、かーま(遠方) にん
ん(念願) 、
[?wi]*
んく(頑固)
ゐ[‘wi]
がんちょー(眼鏡、めがね) 、しがた(姿) ー(声) 、さっ
ー(咳) 、
ゆん(呉れる)
きー(木) 、きゆん(蹴る) 、きぶし(煙)
ゑ[‘we]
ん[‘N]
かーぎ(容ぼう) ー(鍬) 、からじ
ー(髪きり虫)
けー(かゆ) 、ちけー(使者)
げー(害) 、にげー(願い) (那覇)
はる(畑) 、はぎもー(荒地) ー
[‘i]*
い[?i] [‘u]*
ったい(ぬかるみ)
じゃい(左) 、
[?we]*
[?N]*
ーく(越来「地名」 )
ー(葉) 、なー
[?jo]*
よ[‘jo]
でーじ(大変なこと) 、ちょーでー(兄弟) じ(火事) 、
や[‘ja]
(いるか)
ひやみかすん(えい、と言う)
[ ]内は沖縄語辞典による読み方
う[?u] [‘e]*△
△
音の出だしに、僅かにiをひびかせます。
ーでーびる(有難うございます)
へい(おい「目下への呼びかけ」 ) ー(君、お前)、 ん(言わない)
やー(家) 、やん(である) ん(言う)
ゆんたく(おしゃべり) ーいー(おさな子)
よーんなー(ゆっくり) ー(豚) 、
ーちち(天気)
わーむん(私のもの) ー(上) 、
ーりきさん(面白い)
ゐきが(男) 、ゐなぐ(女) ーきー(金持ち) 、
んちゅ(ねずみ)
ういゑー(お祝)、わじゃゑー(災い) み(梅) 、
に(稲) 、
なじ(うなぎ)
んに(胸) 、んみ(嶺井「地名」 ) 、んな ん(縁) 、
(港)
だ(枝)
いん(犬) 、いーび(指) 、いちゅん(行く) (夫) 、
ーじ(さとうきび)
う (音) 、うーび(帯) ーま(八重山) 、
ーじ(八重洲)
え[?e]△
えーさち(あいさつ) 、えーじ(合図)
お[?o]
おーじ(扇) 、おーさん(青い)
を[‘o]
をーじ(王子) 、をーれー(往来)
(自由使用とされていますので、使用許可は要りません。 )
* は単語の語頭だけに用います。語頭以外では用いません。 例 ○ い(鳥) 、×
ー(南) 、に