沖縄語かわら版. 第19号 (2015年7月4日)

Source: http://www.wwq.jp/p/kaihoocontents.html http://www.wwq.jp/p/kaihopdf/kaiho19.pdf 第19号 (2015年7月4日)  澤岻弥生 沖縄ぬ肝心 新

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沖縄語かわら版. 第19号 (2015年7月4日)

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沖縄語を話す会会報

うちなーぐち

第19号 2015 年 7 月 4 日発行

会長

山路 安清

事務局(編集室) 〒215-0031 川崎市麻生区栗平2丁目2番9−303 [email protected] 國吉 眞正 電話&Fax

旧首里城守礼門(県指定有形文化財「建造物」)昭和 33 年復元 おきなわ ご

はな

かい

ちち

た けーんあち

びんちょーい

しながわ

おーさき

「沖縄語を話す会」月に二 回 集まぬ勉 強 会、品川ぬ大崎

うちなー

ちむくくる

・沖縄ぬ肝 心 -------------------------------------------------澤岻弥生 んかしばなし

・ 昔 話 --------------------------------------------------------新垣清松 はじ

くみい

・初みぬ組 踊 ----------------------------------------------和田晶子 ・会報に出てきた語句の説明 ・事務局から

ホームページ⇒ http://www.wwq.jp/p/ 沖縄語教育支援文庫⇒ http://www.wwq.jp/q/

044-988-8065

うちなー

ちむくくる

沖縄ぬ肝 心

やびらん。

澤岻弥生(石垣市)





も あい

く

あんし、 「モアイ」ん言しぇー、 「模合」ん言る事 



すだ

おーさか

うちなー



ちゅ

ゆみ な



く にん

ちち 

し ぐ

くる



たみ

なま

習ーち呉みしぇーいびーたん。 く

く み じま

いしがち



く ば

また

うちなー

ちゅ

ちむくくる わ

ぐ な

文化習、又、沖縄ん人ぬ肝 心 分かいる如成、

うちなーぐち ち

ーびー

めーにちちむ う





がた

毎日肝打たりーる日々ぬ暮らし方そーいびーん。

石垣暮らし始みからー、沖縄口聞ちゅる場





うちなー

ぶん  なら



はじ

く

んたる我んやいびーしが、沖縄ぬ言葉、うりから、

あんし、今ー、石垣暮らちょーいびーん。 いしがち

うちなー





うりから、那覇、暮らちょーいびーたん。 なま

ぐ

此ぬ如っし、沖縄ぬ事にちーてー、むさっ分から

夫ぬ仕事する 所 ぬ変わたる為に、今ま、久米島、 なー 



なら



嫁成っ来、九年ぬ月日ぬ経っちょーいびーん。



しーよー

ぬ分か、うぬちむえー、仕様にちー、しかっ

我んが、生まり育らったる大阪から沖縄ん人ぬ

た







こーげき

く

「食めー、食めー攻撃」ぬ事やいびーん。 例れー、

所ー、いきらく成いびたん。

みー



めー



ちゅ

くに し しんしー おきなわご は な す かい いほー らんがや 「沖縄語を話す会」ぬ会報、 目ぬ前んかい居るっ人ぬ、やーさしぇー居 やいびーしが、國吉先生が、 まー むん か くん ち うじ  びんちょーい くめ うく  ー。うりから、ちゃっさん旨さ物食、根気補な取 うりから、勉 強 会ぬレジメんでー、細ーき送呉 しんしー

う かじ

また

うちなーぐちなら

く な

ありがて





はじ

れき し

くくる

ぶん

う はなし

なーか





はじ





また

きのー





ちゅ

こーげき

ぐ な

うゆ



むん

ちむぢゅ





しま



終わい

はじ

うむ

また

ち、間違ー無ーらん思とーいびーたん。あんし、又、 

ちゅ

ちゃー

う はなし

「モアイ」ん言しぇー、ちゃー、っ人ぬ 達 ぬ御 話 

なーか



い ざか や

ぬ 中 から出じ来ゅーく、 「居酒屋モアイ」や、い はんじょー

い ざか や

ま ちげ



っぺー繁 盛 そーる「居酒屋」んかい間違ー無ーらん うむ

い ざか や



思とーいびーたん。ちっ、うぬ「居酒屋」ー、御 ちゃく

なら



まー

むん 

い ざか や

客 ぬ並待ちゅるあたい旨さ物出じゃする「居酒屋」 ま ちげ



うむ

やん、間違ー無ーらん思とーいびーたん。 わ

が ち

かんな

い ざか や

我んねー、餓鬼やく、 必 じうぬ「居酒屋モアイ」 い

うむ

かい行きわやるんち、思とーいびーたん。 ー



あ

し ぐ

えーじゅー

ほうおうぼく

日ん経っち、後ぬうんじゅめー、仕事する相 中 ん く い

わた

くくる く

ぐ

ん言る名ぬ「居酒屋」ぬ、此ぬ島なかいある筈ん ま ちげ





ん、うんぬきとーいびーんどーたい。



い ざか や



「うさがみそーれー。 」 しーじゃ方んかえー、しかっ、

ん言ち、話 そーし聞ち、此れー、ちっ「モアイ」 なー

ぐる

かた

あした

モアイでね!」あんし、又「昨日、モアイ行った?」 

うむ

」ん言る如っし・・・・。 「うり、食めー。

「明日、 「今日、モアイ行く?」ん言ちゃい、又、 ち







はなし

ちむ

言ーにん及ばん、食み物なかい肝清らさる 心 込み、

うれー、 「モアイ」ん言しやいびーん。



ー



く ば

また

うちなー

めー、食めー、攻撃」する如成来ょーいびーん。



ゃるるましー言葉ぬあいびーん。 い

なさ

此ぬ頃んしぇー、我んにん、たったっ人んかい「食

我んねー、初み聞ち 沖縄ん人ぬ御 話 ぬ 中 なかい、

きょー

ちむ う

心 ぬ一ちやん、我んねー、思とーいびーん。



ちゅ

なさ

ちむぢゅ

化にちーてー、むさっ分かいびらんたん。 うちなー

うち

ちっ、くぬ「肝清らさし」「し情き」ん沖縄ぬ肝

うんにーねー、我んねー、沖縄ぬ歴史、うりから、文 

こーげき

びーん。

う はなし

うちなー



ちむぢゅ

る頃ぬ御 話 んでーうんぬきやびら。 わ



「肝清らさし」「し情き」んかい肝打たっとーい

さ、我んが、九年前に沖縄、暮らし始みた くる



ん言る「食めー、食めー、攻撃」ぬ内なかいある

うむ

うちなー



く

ん思、にーうんぬきとーいびーん。 く にんめー

しぇーゑー

らしわやる。又、っちー食、 幸 に成呉り

ん、沖縄口習ーりーる事成、いっぺー有難ー事や わ





いしがち

みしぇーいびーく、先生ぬ御蔭に石垣なかい居

わら



かい、うぬ事言ちゃれー、腸ぬくるか笑ーっ無ー 1

んかしばなし

昔 話

わらべ

新垣清松(横浜市)

はじ

ふにんー

る。うぬ 童 ー、初み船見ちぇーいびーんでーやー。 がっこーしー 

しゅーがくりょこー

やいびーく、学校生徒ぬまんぐろー、修 学旅行や、 ー

みー

んかし



たーじんじょーこーとーしょーがっこー

うら



一ち目。 昔 、我っ達尋 常 高等 小 学校ぬ裏んか る

ばたき

やし

ーりきさぬ、待ちかんーそーいびーたん。

じ かん な

りょかん

い、ーじ 畠 ぬあいびたん。昼ぬ休み時間成いねー、 はたき

ー





くち



わらび



ちゃー

いなか

た しま



がっこー

ん無ーらん田舎やいびーたく、他島ぬ学校や、泊

うぬ 畠 んかい入っち、ふぬうっぴそーるーじ折 かかじ

かんこー

やいびーしが、ホテルか旅館、うりから観光バス くる な

、齧 、口じゅくいする嫌な 童 ん 達 が居いびー

まい 所 成とーいびーたん。 なちやし



がっこー

むしる む



夏休み成いねー、学校かい 蓆 持っち行ちゃびたん。

たん。 ちゃー

しゅーがくりょこーしー



わらび

ちゃー



ぬく



ん言ちあびたく、 童 ん 達 や、食み残ちぇーる し

はる

ほー



ぬく

わた



くみ

み ぶ

ん す



修 学旅行生や、米か味噌、あんし梅干しんでー持

かかじ



りょかん

しゅーがくりょこーしー

はじ

しーじゃぬ 達 や、食み残ちぇーるーじ 齧 、 「あ あま



じ寝んじゃびたん。旅館ぬ代わいやいびーたさ。

ーじ捨、畠からー放らっとーいびーたさ。 ちゃー

むしるきょーしつ

修 学旅行生が、うぬ 蓆 教 室なかい敷ち、まん

いちゅたーしーねー、 しーじゃぬ 達 が、 「こらー!」

がっこー

しむ

なーびどー ぐ ちか

っちょーる筈やいびーく、学校ぬ下ぬ 鍋 道具使、



ゆーばん

むん

びんとー

ちゅく

」ん言ち、腸ぬみー食ど っさみよー、あんし甘さる。

夕飯、すみ物、うりから弁当ん 作 とーいびーた

ーいびーたんやー。

ん。 ー

じちぇ

あま



きょーしつ

でん き

ふしが



教 室んかえー、電気ぬ無ーらんく、星拝、ゆん

実 ー、ーじぇー、上むてー、あんすか甘こー無



ーやびらん。

たくしーがちーなー寝んじゃびーたさ。 や





やいびーく、嫌なじんぶん持っちょーるしーじゃぬ ちゃー

わらび

ー

ちゃー

かかじ



わらび

ちゃー

ほー

み や



く

や、汽車んかい乗いる事やいびたん。

くる

あま

なー 

しゅーがくりょこー

き しゃ

達 や、童 ん 達 が上む、なー、ーくる 齧 たる時

ぶん

たーがっこー

我っ達学校ぬ 修 学旅行や、那覇やいびたん。目当 ちか



えき

か  なーせん

おー

分に、うぬ 童 ん 達 ー放、甘さる 所 びけーん

やいびーしが、近さる駅ん言しぇー、嘉手納線ぬ大

かかじ

やまえき

わらび

ちゃー

わた



腸むげーとーいびーたさ。 しょー わ じゅー はち にん





にち

し じゅー ど

ぐ てー



むん



あっ





ふ  ま

にち



よー

く



あつ

わらび

くん ち ー

ちゃー





くすい

ゆた

いびーたさ。 ふ  ま ぐー

くすい

おーやまえき

ー



普天間宮から大山駅までー、下りーるら小やし

ん無ーらんあく、ーじぇー、宜さる 薬 やいー くん ち ー 

あま

ー

なが

く、暑さぬ 童 ん 達 や、根気小ぬ無ーらん成とー

だい成らんあい、五体ん弱たる事ぬあいびーん。 薬 ね

ちゅんじゅん

普天間まぬ 仲 順 びらー、長さるら小やいびー

病 かか、四 十 度Cびけーん熱ぬあ、飲だい食 な



乗い物ぬ無ーらんく、歩ち行かねー成いびらんたん。

「デング熱」ん言る 昭 和 十 八 年、我んねー、 やんめー

むいー

山駅やいびーしが、盛超行かねー成いびらんたん。

齧 とーいびーたん。あんすく、うぬ 童 ん 達 や、



うみ



るくにんしー

わらび

ちゃー

びーたん。甘さいびーく、根気小出じとーいびー

なかい、直ぐ海ぬ見ーゆく、六年生ぬ 童 ん 達 や、

たさ。

「万歳」ん言ち、嬉ささびーたん。うぬ海ー、 「東

ばんざい

じ ぶの

いくさゆー

なんぽー

きん む









やんめーむん

き さ

あっ

ちょ

た しま

ん じゃ ま じり ち ばな

わらび

ーき

うみ



はじ

うる

みじら

みじら



こー無ーやびらんたん。



あー し

あっ



なー、 くたん、 泡瀬から歩ち来ょーいびーく、

はなしー

やんばるぶに

んー

うみ

ま ー

ん言ち、 驚 ちゃんぬ 話 小ぬあいびーん。 

ちゃー

我んねー、ペルー、見ちょーいびーく、 珍 し

見ち、 「あきさみよー、海んかい 桶 ぬ浮ちょーさ。 」 うる

わらび

ーいびーたさ。

をーれー

かーさびらんたん。 美 里 間切知花ぬ 童 ぬ、初み海 んー



くすい

二ち目。昔 ん人ー、他島んかいぬ往来や、あんす

ーきー

うちなーしま

汽車ぬ来ゅーく、 童 ん 達 や、 驚 ち、 珍 さそ

ーじぇー、 病 者ぬ 薬 やいびーたさ。



よ じ かん

ょーいびーたさ。

はじ

まんかい 蚊 ぬ、いっぺー居たる筈やいびーん。 んかし

たー

たーない

がじゃん

みー

ひがし

我っ達や、四時間びけーんし沖縄島くんちっち歩ち

あんし、又、我っ達 隣 んかい、くむいぬあたく、

たー

うめ

シナ海」やいびーん。

から兵隊ぬ、ばい菌持っち来ぇーいびーんでーやー。 また

うっ

かい

うぬ時分ー、 戦 世やいびーたく、えーん、南方 ーたい



んー

ぬー

うび

何処が見ちゃら、何ん覚てーいびらん。

く

やど

うぬ 桶 小ん言しぇー、山原船ぬ事やいびーた

にししんまち

宿ー、西新町やたしが、なー、わさわさっし、が 2

うふ





んまりぬ多さぬ、寝んだらん。なーちゃー、にーぶい ま ー

あっ



い



かーぶいっし、何処が歩ちょーら分からん成とーいび



あ



せりふ

く

踊 ぬ終わ後、待ちかんーそーたる台詞ぬ事や

ーたさ。

いびーん。 す い ぐしくみぐ

くみ い

はじ

なんみん「波の上宮」 、うりから、首里 城 廻たる筈や むるうび



むん

しゅーがくりょこー

く ば





ちょー

なまかんげ

いみ

うちなー ぐち

びん

組 踊 ぬ言葉やいびーしが、我んねー、沖縄口ぬ勉 じ まこ

んー

ぐ

い ぢ な

強 そーいびーく、字幕ー、見だん如、意地成、

しが、諸覚てーいびらん。乗い物ぬ無ーらんく、 じ ぶん



ー惚りっし無ーやびらん。

ぐ

せりふ ち

うぬ時分ぬ 修 学旅行や、今 考 ーいねー、夢ぬ如

台詞聞ちゃびたん。

あいびーる。

やいびーしが、諸分かやびらんたん。ちるだいっし無

むる わ





終わい

ーやびらん。 じ まくんー

ぶ てー



また

ぶ てー

字幕見じーねー、舞台や見ーやびらんたん。又、舞台 んー



見じーねー、ちむえーぬ分かやびらんたん。 じ まく

ぶ てー

みー

まー

うちなー

字幕舞台、目ぐる回いしーがちー、なーん、沖縄 ぐち

びんちょー



うむ

口ぬ勉 強 さねー成らんさやーん思やびたん。 わ

ちむくくる

ちた



ちむえーや分かやびらんたしが、肝 心 ぬ伝わっ来、 ー た



せりふ

ちゅ



声立詠どーる台詞ん清らさんあい、我んねー、い ちむ う

っぺー肝打たりやびたん い

せりふ

し わざ

おんがく

むる

踊 、台詞、為業、音楽、諸よーんなーよーんなー そーいびーたん。 いみ



なーか

ぐ



あんすく、夢ぬ 中 なかい居る如っし、我んねー、 くく ち な

ー心地成いびたん。 くみい んー



うび

うちなー ぐちぇ

くぬ組 踊 見ち、我んが、覚たる沖縄 口 ー、 「にー ぶいかーぶい」 、 「うんぶいこーぶい」 、うりから、 「ふ

東京スカイツリー



にくーじゅん」 、 「るみかすん」ん言しやいびーた ん。 はじ

くみい

初みぬ組 踊

うちなーぐちゆー

和田晶子(我孫子市)

うび

びんちょー な

おーかわちうち

ちむぐり

沖縄口四ち覚、いっぺー勉 強 成いびたん。 ば す

ちむ

「大川敵討」やいびーしが、肝苦さる場所か、肝 く じゅ

しんち

とーちょー

くみいんー

こくりつげきじょー

ば す

わら

ば す

わさわさーする場所かあいびたしが、笑ゆる場所ん

去年ぬ四月に、東 京 ぬ国立劇 場 かい、組 踊 見 い

じーが行ちゃびたん。 おーかわちうち



あ、いっぺーーりきさいびーたん。 くみい

く

「大川敵討」ん言る組 踊 やいびーたん。 わ

はじ

んー

うらしー

こくりつげきじょー

くりからぬ事やいびーしが、浦添ぬ「国立劇 場 おき 

ちむ

くみいんー



うむ

我んねー、初み見じゅしやく、肝わさみちそー

なわ」かい行じ、組 踊 見じ欲さん思やびたん。

いびーたん。

「国立劇 場 おきなわ」んかえー、字幕出じゃする備

じ まく 

こくりつげきじょー

まく



じーうてー

はじ

たちかた





幕ぬ上が、地 謡 ぬ始ま、立方ぬ出じ来ゃー

わえー、あいびーがやーたい。 う

びたん。

終わい 

たちかた



立方ー、よーんなーよーんなー出じっ来、よーんな いはじ

会報に出てきた語句の説明

ーよーんなー 踊 始みやびたん。 ちゅ

ちん

しがた

い

し わざ

むる

ちむくくる

あんし清らさいびーたる。衣か 姿 、踊 、為業、諸 ちゅ



・肝 心 :心。心を強めて言う語。



いっぺー清らさいびーたく、我んねー、あったに見

・うりから:それから。 3

すな

・∼:で。主に動作の行われる場所を、ときにそ

・ちゃっさん:いくらでも。 まー

の時間を示す。

むん

・旨さ物:うまい物。

・あんし: (接続)そうして。そして。

・っちー:ご馳走。

・いきらさん:少ない。僅かである。

・肝清らさん:心が優しい。

ちむぢゅ



なさ

・いきらく成いびたん:少なくなりました。

・し情き:情。思いやり。

・やいびーしが:ですが。

・たった:次第に。

・∼んでー:など。

・言ーにん及ばん:言うまでもない。もちろん。



うゆ

くめ

かた

・細ーきゆん:つつましくする。細かく注意を払う。

・しーじゃ方:年上の方。

・∼なかい:の。の中に。

・うさがゆん:召し上がる。

・いっぺー:たいそう。非常に。

・うさがみそーれー:お召し上がりください。

・にー:ありがたく思うこと。感謝すること。

・ーじ:砂糖きび。

・うんぬきゆん:申し上げる。目上に言うことの敬語。

・ふ:せたけ。せい。

・さ:さて。

・ふぬうっぴそーる:せたけの大きさをしている。

・うんにーに:そのおりに。その時に。

・ 齧 ゆん:かじる。

・うんにーねー:その時には。

・口じゅくい:何か少し食べて食欲をそらすこと。

・∼ちーてー:ついては。

・いちゅたー:ちょっと。しばらく。

・むさっ:毛頭。少しも。

・あびゆん:叫ぶ。大声で呼ぶ。

・るまさん:不思議である。

・ー放ゆん:追い払う。追っぱらう。

かかじ

くち

ほー

く ば

・るましー言葉:不思議なことば。

・あきさみよー:あれえっ。きゃあっ。



わた

・∼ん言ちゃい:と言ったり。

・腸ぬみー:腹一杯。 ー



・∼ん言ち:と言って。

・上む:上の方。

・ちっ:きつく。強く。しっかりと。きっと。

・あんすか:それほど。

・ちゃー:いつも。常に。

・じんぶん:知恵。

・あたい:くらい。ほど。

・ーくる:大よそ。大方。

が ち

・餓鬼:食いしん坊。食をむさぼる者。

・∼びけーん:ばかり。

あ

・後ぬうんじゅめー:あげくの果ては。 わた

・あんすく:それだから。だから。

わら

わた

・腸ぬくるか笑ゆん:腹を抱える。

・腸むげーゆん:腹が煮えくり返る。非常に立腹する。

わら

「しちりーり笑ゆん」も腹を抱えて笑う。

・くむい:池。

・ちむえー:意味。わけ。

・ま:そこ。

・しかっ:しかっと。ちゃんと。

・まんぐる:ころ。おおよその時を示す。



ぐ

・此ぬ如っし:このようにして。

・ーりきさん:面白い。楽しい。

ちむ う



・肝打たりゆん:感動する。 く

・待ちかんー:待ちかねる事。

がた

むん

・暮らし方:暮らし方。生計。

・すみ物:朝飯。

・やーさん:ひもじい。空腹である。

・ゆんたく:おしゃべり。



・やーさしぇー居らんがやー:お腹をすかしていない

・∼がちー:ながら。つつ。 み や

・目当:目当て。目標。

かねぇ。 4

事務局から

・ら:坂。 ちゅんじゅん

ちゅんじゅん

遠くは、石垣市から大阪生まれの澤岻弥生さんが、

・ 仲 順 びら: 仲 順 の坂。 うっ

素晴らしいお話を送ってくださいました。洞察力のあ

・嬉ささびーん:喜びます。

る方で、毎回私が気付かない話題を書いていただいて

・くんちゆん:横切る。

おります。失敗談を楽しく読ませていただきました。

・くたんゆん:くたびれる。疲れる。

次は何が出てくるか楽しみにしております。この文は

・わさわさすん:がやがやする。

面白いので、沖縄の勉強会の席で、音読の教材として

・がんまり:いたずら。

使ってみました。

・なーちゃ:翌日。

久しぶりに新垣清松さんからも楽しい思い出話を

・にーぶいかーぶい:しきりに眠気がさすさま。

いただきました。私は田舎出身ですから、新垣さんの

ちむ

・肝わさみち:胸騒ぎ。心が落ち着かないこと。

昔話はよく分かります。実は、私も幼少のころ、人の

・よーんなー:ゆっくり。

畑へ入ってちょっと失敬して砂糖きびをかじったこ

・あったに:にわかに、不意に。

とがあります。そのことを思い出しながら、編集しま





した。ほんとにありがとうございます。

・見ー惚りすん:ほれぼれと見る。

和田晶子さんの文は、ほとんど添削はしておりませ

・ちるだい:失望。落胆。 みー

うちなー

ちゅ

ん。和田さんと同年代の若い方々は、沖縄ん人でも、

まー

・目ぐる回い:目をきょろきょろさせて見回すこと。

このくらい書ける人は、少ないと思います。ほんとに

・なーん:もっと。さらに。

ありがたく思っております。組踊の台詞は、教室では、

・ー:よい。

まだ取り上げて勉強しておりませんが、一生懸命に唱

くく ち

・ー心地:いい気持ち。

えを聞いたのですね。実は、私も勉強不足で、組踊の

・うんぶいこーぶい:首を前後左右に曲げるさま。こ

唱えを全部分かるわけではありません。これから一緒 に勉強しましょうね。

っくり。

今回の写真は、沖縄へ出かけたとき、首里城まで足

・ふにくーじゅん:舟をこぐ。

を伸ばして守礼門を撮ってきました。

・るみかすん:まどろむ。うとうと寝る。

また、東京スカイツリーは、私が生まれ育ったフィリ

ちむ

・肝わさわさーすん: (楽しいことで)心が浮き立つ。

ピン・ミンダナオ島から広島大学大学院へ留学中の女 性と都内見物をした時に撮ったものです。彼女は、ミ

*本文では、語句は活用されているのもありますので、ここに示しました語

ンダナオ国際大学に在籍していた時の私の里子でし

句とは必ずしも一致しておりません。

た。トップで卒業して日本へ留学できました。 この会報を音読などの教材として使用される方が おられましたら、事務局へ連絡くださいませ。会報を

参考文献

増刷して差し上げたいと思います。 この会報は、 「うちなーぐち」にご関心があれば、

・沖縄語辞典「国立国語研究所」

会員以外の方でも投稿できます。

・沖縄語辞典 内間直仁・野原三義 編著

原稿は趣旨を変えないで、手直しをする場合がありま

・Okinawan-English Wordbook Mitsugu Sakihara

すので、ご理解を賜りますようお願いします。そして

「University of Hawaii Press」

大変恐縮ですが、原稿料はお支払いできませんので、

・広辞苑「岩波書店」

会報を寄贈して薄謝に代えさせていただきます。

・新公用文用字用語例集

國吉(眞)

「内閣総理大臣官房総務課監修」 5